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歯列接触癖(TCH)について

歯列接触癖(TCH)について

2024/05/23 ブログ

TCHとは、“Tooth Contacting Habit”(歯列接触癖)の略で、上下の歯を”持続的に” 接触させる癖のことをいいます。

お口の中の病気というと、虫歯や歯周病が主に思い浮かぶと思いますが、近年はブラキシズム(食いしばりや歯ぎしり)や歯列接触癖(TCH)も問題になると言われています。

※歯ぎしり(ブラキシズム)についてはこちらをご参照ください

京橋 銀座みらい歯科|ブログ|「歯ぎしり」の種類や影響について

また、食いしばりや歯ぎしりの悪影響と同様に、TCH(歯列接触癖)については更に自覚しにくく、気がついていない方やよく知らない方が多いように感じます。

歯列接触癖についてより詳しく知ることで、日中の無自覚の癖に気がついたり、注意することができるようになり、自分の歯で生涯しっかり噛めるようなお口の健康の維持に繋がると思いますので、本日は詳しくお伝えしたいと思います。

それではまず、本来あるべき正常の場合のお口の状態と、歯列接触癖につながる気を付ける必要がある例を確認してみましょう。

日常生活を送っている時(安静時)のお口の中の良い状態と悪い状態

❶歯の状態(歯の位置)

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通常、安静時には上下の歯の間には前歯部で2~3mmの安静空隙があり、奥歯も含めて歯と歯は噛み合わせず、離れていることが通常になります。食事や会話などでも1日の間に上下の歯が接触している時間は約20分程度と言われています。

つまりそれ以外の時は、歯と歯は接触してないことが大切です。歯列接触癖がある方では図のように上下の歯がくっついてしまっています。

❷舌の位置

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舌の位置は上顎(口蓋)にペタッとついている状態が正しいです。

詳しくは、上顎の前歯の裏側付け根から喉の奥の方に舌を滑らせていくと、わずかにへこんだ部分があることに気づくでしょう。 これを「スポット」といいます。 このスポットに舌を収めるようにし、舌全体を上顎側にくっつけた状態が正しい位置です。 舌を正しい位置でキープしようとすると、とても疲れるという方もいらっしゃいます。

舌が歯に当たっていたり、どこにも当たっていない状態は正しい位置ではありません。
また、舌の先端だけが上顎についている状態も正しい位置ではありません。
舌の正しい位置とは、「上あごの裏のスポットに舌の先端がつき、舌全体が上顎についている」状態です。

❸唇の状態と呼吸の方法は鼻呼吸

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お口を優しく閉じて、歯と歯は接触させずに1ミリから3ミリ離して、スポットに舌がある状態で、鼻呼吸をするのが普段の日常生活を送る正しい位置になります。

では、歯列接触癖を続けているとどのような影響があるのでしょうか。

TCH(歯列接触癖)を無意識に続けていると起こる影響

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歯列接触癖がある状態の時には、無意識に顎の筋肉に力が入ってしまっています。

実際にはグッと強い力でなく上下の歯が接触する程度でも口を閉じる顎の筋肉は働いてしまいます。微弱な力でも歯と歯の接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してくるため、過度な緊張状態になり顎関節が押さえつけられ、痛みを感じたりしてしまう事があります。

さらには、筋肉や顎関節に負担がかかってしまい、顎関節症を発症することがあるとされています。

また、歯列接触癖により歯の知覚過敏症が起こったり、被せ物が浮いてくることによって合わなくなったり、被せ物に隙間ができることで2次的な虫歯になりやすくなったり、最悪な場合は歯の破折などの原因となることもあるので注意が必要です。

微量な力や、力が加わってないと本人が感じていても、歯と歯が少しでも接触していることが、持続的に続くことで大きな負担になることが問題となる事を知ってもらえたと思います。

TCH(歯列接触癖)と合わせて気をつけた方がいい生活習慣

・知らない内に上の歯と下の歯が接触している
・歯をくいしばる、歯ぎしりをする
・パソコン作業などで長時間同じ姿勢をとる
・頬づえをつく
・寝転がって本やテレビを見る
・うつぶせで寝る
・枕が高い

これらの習慣も歯や顎に負担をかけることにつながるので注意しましょう。

歯列接触癖の改善方法

「歯列接触癖があるかも?」と感じたら、まずは日常生活の中で上下の歯を離すことを意識してみましょう。
また、具体的な改善方法として下記のような方法をご紹介します。2~3ヶ月続けるうちに、歯列接触癖がなくなる方が多いそうです。

❶第1ステップ

数秒間、歯を接触させて、離してみましょう
《ポイント》歯を接触させただけで、頬の筋肉が動くことを確認しましょう

❷第2ステップ

『力をぬく』、『リラックス』と書いた紙をテレビやパソコンなど良く見る定位置に貼り、それを見るたびに脱力します
【脱力の動作】
1. 鼻から大きく息を吸う(約1秒)
上下の歯を接触させる、肩を持ち上げる

2.一気に息を吐き出します(約1秒)
上下の歯を離す、肩をストンと落とす

《ポイント》慣れてくれば一瞬でも大丈夫です。オーバーにやる方が効果的です。

❸第3ステップ

歯が離れてると感じたら、脱力します!

《ポイント》繰り返すと、上下の歯が触れた瞬間に気づくようになります。

無自覚の場合が多いと言われているので、まずは普段の自分がどのような状態か、気づく事が大切だと思います。

異常に気がついた場合は、改善方法を試してみていただければと思います。

歯ぎしり、顎や歯の痛み、違和感などでお悩みの方は、是非一度お気軽にご相談下さい。

こちらもご参照ください。

京橋 銀座みらい歯科|噛み合わせ

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