虫歯を予防する物質「フッ化物」とは｜京橋・銀座の歯医者 京橋 銀座みらい歯科｜京橋駅直結

こんにちは。京橋 銀座みらい歯科です。
10月も後半になり、晴れている日中は暖かくても朝と夜は肌寒くなり秋を感じますね。

さて、今日は美味しく楽しく食事する上でとても重要になる【歯】の虫歯予防効果の高いフッ化物について知って得するお話をしたいと思います。

フッ化物とは

フッ化物は天然に比較的多くあり、土壌、川の水、海水、と自然環境に存在しています。そして私たちが知らずに日常口にしている食品中にもフッ化物は含まれており、なかでも食塩やお茶、魚介類は比較的多いと言われています。

そして、フッ化物（フッ素と聞き慣れているかもしれませんが、同じ物です。）は、むし歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯や骨をつくるために大切な役割を果たしています。

フッ化物の虫歯予防効果

それでは、フッ化物が持つ虫歯予防効果や作用をご紹介します。

⓵ 再石灰化の促進
歯からカルシウムやリンが溶け出してしまうことを抑制し、歯の成分であるミネラルの再沈着を促進することにより歯の修復を促します。

⓶ 歯質強化
歯の質を強くして、酸に溶けにくくします。

⓷ 細菌の酸産生抑制
歯ブラシで落としきれなかったプラーク（歯垢）中に潜んでいるむし歯原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。

フッ化物の効果的な使い方

次に、虫歯の発生や進行を防ぐフッ化物の利用方法もお伝えします。

❶ 1日2回以上フッ素入りの歯磨剤で歯を磨く

1）歯が生え始めたお子さんから 2 歳
歯磨き粉の量：米粒くらい
フッ素濃度：500ppm
2）3~5 歳
歯磨き粉の量：5mmくらい
フッ素濃度：500〜950ppm
3）6歳〜小学生高学年まで
歯磨き粉の量 ：1cmくらい
フッ素濃度：950〜1450ppm
4）中学生〜大人
歯磨き粉の量：2cmくらい
フッ素濃度：1450ppm

︎むし歯予防の効果を高めるには、長い時間フッ素が口の中にとどまっていることが大切です。歯みがき剤の使用量やみがき終わった後のうがいの方法にも気をつけましょう。

具体的には、うがいは歯みがき後は1回程度（5～15mlの少量の水で軽くゆすぐ程度）にすると良いでしょう。

︎フロスや歯間ブラシを使用の方は歯ブラシ前にやっておくと良いですよ。

❷ 夜寝る前のフッ素洗口

歯磨きを済ませた後、寝る前に行うようにすると、予防効果が高くなります。
フッ素洗口後は、うがいや飲食はせずに、気になれば唾は吐き出して下さい。

︎小児は、ぶくぶくうがいが上手に出来るようになってから使用しましょう。

1）4歳〜
フッ素濃度：250ppm
洗口剤の量：5ml
2）6歳〜大人
フッ素濃度：450ppm
洗口剤の量：10ml

❸  歯科医院で年に数回行う高濃度フッ素（9000ppm）塗布方法

メンテナンスの際に、歯石を除去してクリーニング後のキレイな歯面に行うことで効果が高くなります。
患者様のお口に合わせて、トレー法と歯ブラシ塗布方法などがあります。

︎ 患者様のお口の状態やリスクによって、方法や道具などは変わってくるので、担当の歯科衛生士と相談させて下さいね。

︎フッ素は使用法と量を守ってお使い頂けば安全性の高いものです。しかし過剰に摂っていい物ではないので、量や使い方には注意しましょう。

虫歯の予防には、毎日のセルフケアが大切です

最後になりますが、虫歯予防で一番大切なのは生活習慣になります。
糖質の取り方や取る回数と時間、歯磨きの回数と方法、フロスや歯間ブラシなどその方に合った道具の選択と使用方法も虫歯を予防する上で大切になります。

歯に症状を何も感じていなくても、年に数回の定期検診を受けることを患者様におすすめしております。症状が出てからですと、大掛かりな処置が必要になるケースもありますので、早めに受診する事が大切になります。

患者様一人ひとりに合った治療方針と予防方法を、担当の歯科医師と歯科衛生士が一緒にご相談させていただき、患者様のお口の健康維持をするお手伝いをさせていただきます。

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