唾液の驚くべき効果と口腔内の健康への重要性|京橋・銀座の歯医者 京橋 銀座みらい歯科|京橋駅直結

診療時間 日・祝
8:00-20:00

◎ ・・・11:00-15:00/16:00-20:00 
▲・・・9:00-14:00
※最終受付:診療時間の30分前まで
休診日:日・祝

BLOG

唾液の驚くべき効果と口腔内の健康への重要性

唾液の驚くべき効果と口腔内の健康への重要性

2023/05/21 ブログ

私たちのお口の中には、健康に重要な役割を果たす唾液が存在します。唾液は、単に消化を助けるだけでなく、お口の中の環境を保護し、虫歯や口臭の予防にも役立つ重要な役割を果たしています。今回は唾液の重要性について詳しくお話します。

唾液が分泌される部位と2種類の唾液について

唾液の99.5%は水分ですが、残りの0.5%には機能性の高い物質が含まれています。

唾液の約9割は「三大唾液腺」と呼ばれる部位から産生されており、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つに分かれています。

三大唾液腺の他にも口腔粘膜には無数の小唾液腺が存在し、これらも唾液を産生しています。存在する部位によって口唇腺、口蓋腺、頬腺、臼後腺、舌口蓋腺、舌腺と呼ばれています。

唾液は日常では“汚いもの”扱いを受けがちですが、実はものすごい能力を持っています。

耳下腺は槳液性(しょうえきせい)唾液と呼ばれるサラサラの唾液を分泌しており、舌下腺は粘液性唾液と呼ばれるやや粘り気のある唾液を分泌します。顎下腺は漿液性と粘液性の両方を分泌します。

槳液性唾液には水分が多く含まれており、消化の促進を促したり、細菌や食べ物を洗い流したり、食べ物を胃腸に運んだりします。副交感神経が優位な時に分泌されます。

一方、粘液性唾液はタンパク成分が多く、私たちの身体を守るためにさまざまな働きをします。交感神経が優位な時によく分泌されます。

実際の生活では、両方の唾液がバランス良く分泌されることで、お口の中の環境や潤いを保っています。

唾液のさまざまな効果について解説

唾液の驚くべき効果と口腔内の健康への重要性|京橋 銀座みらい歯科|再石灰化の画像

唾液の主な作用は以下の通りです。

消化作用
主な成分:アミラーゼ

緩衝作用
主な成分:重炭酸塩

再石灰化作用
主な成分:カルシウム、リン

抗菌・免疫作用
主な成分:IgA、リゾチーム、ラクトフェリン、抗菌ペプチド、ペルオキシダーゼ

保護・潤滑作用
主な成分:ムチン、高プロリン糖タンパク質

これらの効果について詳しく解説します。

消化作用

唾液に含まれる「ムチン」という物質は食べ物を飲み込みやすくし、「アミラーゼ」と呼ばれる物質は食べ物の糖を分解します。

アミラーゼは、唾液中に含まれる消化酵素の一種で、でんぷんをはじめとする炭水化物の消化を助ける役割を果たします。アミラーゼは口の中で食べ物を咀嚼する時に混ざり、消化を助けます。

緩衝作用・再石灰化作用

唾液の緩衝作用とは、口腔内の酸性度を中和することで、酸による組織の損傷を防ぐ働きを指します。普段の唾液の酸性度の平均は約pH6.8と言われています。ちなみに中性がpH7です。

就寝時は唾液量が激減するのでより酸性に傾きますが、起床すると唾液の作用によって中性に戻ります。中性に戻すことができるのは唾液に含まれる重炭酸塩の働きによるもので、これを唾液の緩衝能と呼びます。

再石灰化作用

砂糖を摂取してプラークが酸性に傾くと、歯は溶けてう蝕の原因となります。また、酸性飲食物の摂取によっても、歯は溶けて酸蝕の原因となります。

う蝕:口の中の細菌(プラーク)が産生する酸によって歯が溶かされること
酸蝕:接種した酸性の物質によって歯が溶かされること

しかし唾液中に豊富に含まれるカルシウムやリンが、歯が溶けてしまう、う蝕や酸蝕から歯を守っています。

砂糖や酸に歯が侵されると、酸による脱灰により歯の成分の一部が溶け出してしまいます。この際に唾液に含まれるカルシウムやリンが脱灰した病巣を修復するように溶け出した成分を補います。この働きを再石灰化と呼びます。

ごく初期の脱灰であれば、睡液中に含まれるカルシウムやリンが病巣に戻ることで、ほぼ元通りになります。しかしう窩(う蝕が進んで歯に穴が開くこと)になると、修復する土台となる足場がなくなり唾液の作用では元に戻すことができなくなります。

また、唾液のカルシウムやリンが口の中に常に存在することで、歯の構成成分であるカルシウムやリンが外に出ようとしても、すぐに補える環境を作っています。このように唾液には歯の構成成分を補充するという意外な効果もあるのです。

抗菌・免疫作用

成人の一日の唾液分泌量は1.5リットルと言われています。一見多いと感じるかもしれませんが、この大量の唾液によってお口の中の自浄作用が維持されています。自浄作用は、唾液を飲み込むときに働き、嚥下するときれいな唾液がまた分泌され、汚れた唾液は食道に飲み込まれます。

朝起きた時、口がねばついて気持ち悪いと思ったことはありませんか?これは寝ている間に唾液の量が大幅に減り、自浄作用が停滞して細菌が増えてねばりけが発生しているのです。

また、ドライマウスの人の口腔内も細菌が繁殖しがちです。 唾液の量が減ることで粘膜が萎縮し、舌に溝ができ、粘膜表面が汚れていきます。汚れるのは、睡液の自浄作用が弱まり細菌が増殖しているからです。

細菌の増殖は、感染症の引き金になり、う蝕の増加や歯周病の悪化につながり、全身に影響を及ぼすこともあります。また睡液が減ることで味もわかりにくくなるため、食べる楽しみも激減してしまいます。

唾液を増やすためにはどうすればいいの?

唾液の驚くべき効果と口腔内の健康への重要性|京橋 銀座みらい歯科|水を飲む画像

唾液の量を増やすために最も大切なのは、水分摂取です。水分量を増やすことで唾液の生産量を増やすことができます。

また唾液腺をマッサージすることも有効です。唾液腺内に溜められた唾液を外に押し出すことで口腔内を潤すことができます。唾液マッサージはその時だけ唾液が出るので一時的な対策にはなりますが、毎日数回のマッサージを1年ほど継続することにより、唾液の量を増やすことができます。

舌の運動をすることも唾液を増やすのに効果的です。筋肉の影響を受けやすい顎下腺と舌下腺の唾液分泌を促進することができます。

比較的容易に唾液を増やすことができるのは砂糖不使用のガムを噛むことです。ガムを噛むとお口の動作により唾液の分泌を促すことができます。ただし、咬耗(こうもう:歯ぎしりや食いしばりなどによって 生じる歯のすり減りがある場合や顎関節症の患者さんは、顎に負担がかかるためガムはおすすめできません。

唾液の量に注意してお口の中の健康を守りましょう

唾液は私たちのお口の中において重要な役割を果たしています。消化を助けるだけでなく、お口の中の環境を保護し、う蝕や虫歯の予防にも役立ちます。唾液には消化酵素であるアミラーゼも含まれており、食物の消化を促進します。また、唾液の緩衝作用によって口腔内の酸性度が中和され、歯のエナメル質が保護されます。

適切な唾液の分泌と健康的な口内環境の維持するために欠かせない要素です。日常生活で唾液の量や質を改善することに注意し、お口の中の健康を守りましょう。

こちらもご参照ください。

虫歯になる原因と、虫歯の予防法について徹底解説

なぜ虫歯ができるの?歯磨き以外にもできるセルフケア

セカンドオピニオンも受け付けております

「現在治療を受けている医院の説明がわかりにくい」「歯を抜くしかないといわれてしまった」「インプラント治療はできないと診断された」など、他院での診断にお悩みの方のご相談に対応します。

まずはお気軽にご相談ください。

〒104-0031
東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン2F

東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩2分
都営浅草線「宝町駅」A4番出口より徒歩2分
JR「東京駅」八重洲南口より徒歩6分
JR「有楽町駅」京橋口より徒歩6分

診療時間 日・祝
8:00-20:00

◎ ・・・11:00-15:00/16:00-20:00 
▲・・・9:00-14:00
※最終受付:診療時間の30分前まで
休診日:日・祝

採用情報

クオキャリア(新卒DH) クオキャリア(経験者DH)