セカンドオピニオンも受け付けております
「現在治療を受けている医院の説明がわかりにくい」「歯を抜くしかないといわれてしまった」「インプラント治療はできないと診断された」など、他院での診断にお悩みの方のご相談に対応します。
2023/03/05 症例
治療内容
上顎洞挙上術
期間
2週間
治療回数
2回
費用（施術当時の料金）
220,000円/1ブロック
治療前の状態・主訴
症例の患者様は、左上の奥歯が抜けたままの状態になっており、取り外しの入れ歯を使用しておられました。
ご自身としては、思いのほか噛めず取り外しも面倒を感じており、今回インプラントでの修復処置を希望され来院されました。
過去に別の部位のインプラント治療のご経験があり、全身的な問題も特になく早く噛めるようになりたいとのことでした。治療を進めるうえで、レントゲンやCT撮影を行い、審査診断を行い現状の骨の状態を含めご説明をさせていただきました。
治療詳細
レントゲン画像を確認すると抜歯を行ってから期間が経過していることもあり、大きく骨が失われており、今回は上顎洞と言われる副鼻腔を持ち上げる処置が必要になることをご説明しました。
インプラント治療は、顎の骨にチタン製のボルトを入れる処置になりますが、今回の患者様のように骨がない場合には、骨造成という骨を作る処置が必要となることがあります。
その場合、ケースによりインプラントの埋入と同時に骨を作る場合と一度骨を作って一定期間待機（約6ヶ月程度）をしてから改めてインプラントの処置を行う場合があります。
今回の場合は一度骨造成を行い、そのうえで改めてインプラント埋入の処置を行うこととしました。
治療後の様子
特に処置直後も痛みなどはなく、状態も安定しています。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・自由診療での治療となります。
・治療終了後に腫れや痛みなどの症状が出る場合があります。
・術後鼻水に血が混ざることがあります。
・感染のリスクが高まる場合があります。
・治療期間が長くなります。
・複数回の手術が必要になる場合があります。
骨が足りなくてもインプラント治療が行えるよう骨を増やすことができます（骨造成／サイナスリフト）
患者様は過去にインプラント治療を受けた経験があり、とても調子が良くインプラントの良さを実感されて左上の奥歯にもインプラント治療を希望して来院されました。しかし、レントゲン撮影を行い上顎の骨の状態を確認したところ骨が薄く、通常の方法でのインプラント治療が難しい状況でした。患者様にはリスクなどを説明した上でまずは骨を人工的に作っていく処置を行うことをお伝えし、同意を頂きました。
抜歯すると骨はある程度吸収（減少）し、本来の量より減ってしまうことが多くあります。今回の場合も抜歯してから長期間経過しており、骨は大きく減少してしまっていました。そこで今回はサイナスリフトという処置に加え、垂直的に骨を作る処置を同時に行いました。
サイナスリフトで上顎洞底の挙上を行う際には、CT撮影を行い副鼻腔（上顎洞）の状態をよく確認し、必要な箇所に必要な量の骨を作るべく、アプローチ方法を選択しました。
処置後のレントゲンを確認していくと、挙上した範囲に過不足なく人工骨が入っていることが確認されます。
上顎洞の挙上を行う方法としては主に2種類の方法が選択されます。一つはソケットリフトと言われ、オステオトームと言われる器具を用いて上顎洞方向への骨の圧縮を行うことにより。骨を突き上げていき、上方に押し上げられた骨の塊が上顎洞底を挙上することになるテクニックです。垂直的に持ち上げていくため既存骨の厚みがあまりに少ない場合には適応になりにくいことがあります。
一方でサイナスリフトは上顎洞底の水平方向からからアプローチを行い既存骨が少ない場合にも骨を広範囲で造成することできる治療法です。しかしながら上顎洞の形態は様々であり、CTデータなどをしっかり読影し、難易度の判別及びアプローチの方法について審査を行うことがとても重要になります。
サイナスリフトは広範囲に骨を作ることができるため、インプラントの長期にわたる安定を得るにはとても重要な処置になります。
インプラントを行う場合に骨があればすぐにインプラントの埋入を行うことができますが、今回のケースのように骨が大きく吸収している場合にはステージドアプローチを行い手術の回数が多くなってしまう事があります。
京橋銀座みらい歯科のドクターは、様々なケースに対応できるよう法人内での勉強会や、国内外の研修により常に研鑽を積み、診療を行っています。担当の歯科医師とメリットデメリットなどをよく話し合った上で、よりよい治療方法をご選択頂ければとおもいます。どうぞお気軽にご相談ください。
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